ロード・トゥ・はじめての発表会
てて、てって、てってって、てて、てって、てってって、(キューピー3分風に)
今年、私がお世話になった、鍵盤ハーモニカ愛好家・研究家でありプレイヤー、南川朱生(みなみかわあけお)さん。
その南川先生の鍵盤ハーモニカ教室で、初の発表会をやるそうです。
【重要】[出演者募集] HOHNER鍵盤ハーモニカ教室発表会12/10 - 鍵盤ハーモニカ奏者ピアノニマス公式ブログ~日本最大級の鍵盤ハーモニカ情報サイト~
発表会やります! だれでも大丈夫! と聞いて、出たい! だけど、どうしていいかわからない! と、もじもじ途方に暮れる人もいらっしゃると思うのです。
もじもじしてる場合ではない。段取りをわかれば済む話です。
そこで、子供のころYのつく音楽教室に10年通った私が、発表会ノウハウを簡単にお伝えします。
南川教室発表会参加者向け ロード・トゥ・はじめての発表会!
■レギュレーションの確認
演奏についてのレギュレーション
南川さんのtwitterや募集のエントリから情報を引用・まとめると、以下のような感じです。
・入退場セッティング含め6分以内
・カラオケ使用可能
・グループ参加可能
・伴奏者あり
演奏のレベルについては、
・演奏に必要なのは6分以内に搬入搬出含め終わらせるスキルのみ
・ミスしても大丈夫なそこそこゆるい場
・片手単旋律アカペラとかでも、それで自分のケンハモが表現出来てればOK
つまり、どんな簡単な曲(バイエルとかちょうちょとか)をどんな簡単なように弾いてもOK。
ただ、これが「自分が鍵盤ハーモニカでやりたいこと!」になっていればいい。
地味に難しいことを要求されています。でも、南川教室を一度でも受講された皆様なら大丈夫。
■予定表をつくる
発表会は12月10日(土)です。
ここまでの予定表を作りましょう。
予定表を作ったら、
・まったく練習できない日(子供の運動会とか、お彼岸の墓参りとか)
・音は出せないが練習のための時間はとれる日
・楽器の音を出して練習できる日
など、予想しつつチェックしていきます。
そうすると本番の日までどれだけ自分が練習できるのか、見えてきます。意外に少ないのです。
■曲を選ぶ
・好きな曲が一番吹きやすい
・長さ3~4分程度(入退場セッティング含めて6分のため)
予定表から割り出した練習時間で仕上げられそうな曲を選びましょう。
好きな曲といわれてもピンとこないなーという場合は、楽器屋や本屋の楽譜売り場で、ピアノやアコーディオン、ハーモニカ、リコーダーなどの楽譜を片っ端からチェック。吹いてみたい曲を探しましょう。
お使いの機種で音域が足りないときは、オクターブ下げるなどで対応を。
■練習方法(曲ができるようになるまで)
発表会の類に出るのが学芸会以来! みたいな方は、曲の完成目安を本番の1か月前までにしておくとよいです。
音を出しての練習時間が取りづらい方も多いでしょう。ですが、音を出さずに出来る練習もたくさんあります。
・音源と一緒に歌う
そらで歌えるようになるまで聴いて歌う。歌は上手くなくてよく、にゃーとか、あーで大丈夫。この歌が鍵盤ハーモニカのブレスや呼吸になります。
・音源を聴きながら手を叩く
リズムの把握になります。何拍子の曲かもチェック。楽譜に書いてあります。
・楽譜を見ながら聴く
どこで自分がブレスをするか、この音はタンギングするかしないか、ビブラートを入れるならどこか、ねちっこく検討。私は黒鍵が苦手なので、黒鍵の音符に色を塗ったりもします。
・運指と鍵盤ハーモニカの持ち方確認
自分の使う機種を出して、音を出さずに運指を何パターンか検討。弾きやすい位置を見つけましょう。運指は持ち方でも変わるので、持ち方も合わせて確認。
・南川教室のレジュメを読み返す!
教わったこと、書いてあることが今やっている曲のどこかに反映できないか、という目線でレジュメを再チェック。
鍵盤ハーモニカを吹ける環境のときは、以下のような練習がお勧めです。
・メトロノームに合わせて吹く
メトロノームはスマートフォン向け無料アプリがあります。最初は、間違わずに弾けるペースでゆっくりと。次第に速度を上げます。
・楽譜を分割し反復練習
通しで一曲練習ばかりしていると、弾けないところはいつまでもできません。細かくパートに割って練習を。
・自分の吹いた曲を録音して聴き直す
後から聴くと注意すべき点が自分でも見つけられます。やり直しなしで録音してみましょう。
■練習方法(曲ができるようになってから)
人前は緊張します。すげえ緊張します。なので、
・他人に聴いてもらう
・自分の吹いている様子を録画して見直す
などを繰り返して、見られること、聴かれることに少しでも慣れましょう。
あとは、
・入退場の練習
端っこから入ってきて、真ん中で頭を下げる程度?
・簡単な自己紹介や曲紹介の練習
もしておくと、本番の日、自分を助けてくれます。
■そもそも「自分のケンハモを表現」ていわれてもなあ…
私もよくわからないんですわ。
ただ、自分と縁のあった鍵盤ハーモニカで、自分の選んだ曲に、教わったことと練習の成果を注ぎ込めば、必ず自分のケンハモらしさは生まれます。
本人にはわからなくても聴く側には伝わります。少なくとも南川先生にはバレます(笑)
逆に言えば、発表会のために1曲に真摯に向かい合うことで、はじめて「自分のケンハモらしさ」「自分が鍵盤ハーモニカでやりたいこと!」のかけらに触れられるのです。
せっかく南川さんが作ってくださった機会です。どーんと出ましょう、どーんと。もじもじしてる場合じゃないっすよ。
えらそうなことばかり並べましたが! 私も、恐る恐る参加させていただく側です。まだ曲とか編成が決まってないので申し込みはぎりぎりまで引っ張ります。9/17までに決めなきゃ!