テキレボ4おわりました

テキレボ4、終わりました。お運びいただいた皆様、お買い物代行サービスでお買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

 

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薄いながらも新刊2冊+新ポストカード1種、久しぶりの再版1冊。ホヤ色の敷布を新調、お揃いのボックスポップを作って、と、かなり張り切って臨んだんですが……今回は振るいませんでした。第3回の半分程度です。

原因は簡単に言って、「人の流れが来なかった」 これにつきます。

ポスター、ポップ類の視線誘導は想定通りに機能してました。無料配布の配り方も、よく出た第3回と変えてません。頒布物もそんなに変わってません。twitterでの宣伝とリアクションもいつも通り。

何が違うかといえば、やっぱり人が通らなかった。すべてのサークルにOKなサークル配置はありません。即売会は博打。配置ひとつで頒布数は倍にも半分にもなります。そういうものなんです。もちろん配置以外のところでの工夫は大事です。だけど、反省して、やることやってあったなら、もう、そういうもんだと割り切って次に行くしかない。

 

いいこともありました。

一つ目。お買い物代行での頒布数が今までで一番多かった。これはやはりテキレボに出続けていた成果なんだと思います。公式アンソロジーで同じ設定の連作短編を続ける、毎回新刊無料配布をつくる、企画ものに参加する。そうした積み重ねがお買い物代行の数に反映されたとふんでいます。

いいこと二つ目は、2008年にリリースしたフリーのデジタルノベルをプレイした方が、即売会に来てくださったこと。徹夜明けで朦朧としていた中、お話を伺いつつ「この人キツネか天使かなんかと違うか……」と思いました。ジャンル変わっても来てくださるなんて本当にありがたい。

 

よそはすごく売れていたとか、twitterに流れてくる「テキレボ戦利品」のタグに自分の本が全然出てこないとか、そういう考えが浮かぶこともあります。

けれど、直接参加が170、入場者数が約200、お買い物代行利用者数が確か20人くらい?(確認してません)、テキレボでお買い物する可能性のある人口約400人。この400人のほげパーセントの方が、うちの本を受け取ってくださった。それってなんだかすげえな、って思うんです。

 

余談ですが、うちの本はどうして売れないのかしら、と考えたとき、慣れた今となっては「即売会は水物だから仕方がないよねあっはっは」「次は覚えてやがれ」で済んでしまいます。ですが、私が即売会への参加をはじめた頃は、売れないとき、自分を憎み、外部のせいにしていました。

でもまあ、いくら何かを呪ってもしかたがない。次に行くしかないんです。ただ効率よく次に行く、経験を積む、打席を増やす方法はあります。

その方法は工程管理。同人印刷にはだいたい早割があります。早割で安く刷り、浮いたお金でいろんなイベントに出る。文芸同人誌向けのイベントもずいぶん増えました。委託のあるイベントもあります。

オリジナル小説行商リスト

オリジナル小説を売るのに向いてそうな即売会のリスト作ってみました。ほら、こんなにたくさんある! 次の目標となる同人誌即売会を定め、スケジュールを切り、書き、出る。これに勝る「売れるための方法」はたぶん、ありません。

 

「バッターとは、7割打てない痛みに耐える仕事。でも、その痛みに慣れてもいけない」

テキレボ合わせの原稿を書いてるとき、テレビをつけっぱなしにしてたら、とある野球選手の人が言ってたことです。同人屋は仕事じゃないけど、しみじみ共感しました。

売れる売れないは自分にかかっている。でもどんなに頑張っても、ジャンル効果とか配置とか、自分ではどうしようにもないことで、たぶん7割くらいは決まってしまう。それでも、やっぱり3割のための工夫とか気持ちをあきらめないほうが、きっと楽しい。

 

そうは言っても基本は趣味なんで、適当にやったらいいと思うんですけどね。趣味なのに「あのこはうまくいって、私はうまくいかない」っていう痛みがつきまとうのも不思議なものです。痛みがあるなら、痛みから眼をそらすか、立ち向かうか。

 

売れなかったと悔いている場合でも、運が悪かったと諦観している場合ではない。私もそろそろ、テキレボ以外にも参加していきたいと思います。まずは初参加、福岡Ade7に委託で出しますよー!

 

最後に宣伝です。テキレボの公式アンソロジーと、無料配布で配っているシリーズをカクヨムでまとめています。現在、2016年3月に配った分(テキレボ3分まで)を掲載しています。なぜか国会図書館に収蔵されてしまった「ぬばたまの夜の更けるまで」なども入っております。ご興味ありましたらぜひ! 

kakuyomu.jp