第1回テキレボアンソロジー「はじめての××」参加しました!
3/8に開催される、テキスト系即売会第1回Text-Revolutions(略してテキレボ) 参加サークル有志によるアンソロジー「はじめての××」に参加しました。
「はじめての××」、××のところに好きな単語を入れて、みんなで好きに作品を作ったアンソロジー。小説や詩が50本以上も詰まった、読み応えたっぷりの一冊です。すげえ。
まず先行で通販、その後3/8のText-Revolutions で頒布されるそうです。
Text-Revolutions » 第1回テキレボアンソロジー「はじめての××」
このアンソロジー、テキレボ参加サークルのサークルカタログも兼ねております。理想を申せば、先に入手していただき、「なるほどーこのサークルはこんな話を書くのねー」ということを念頭に入れたうえで、3/8テキレボにご来場いただくと! 最高にお買い物が捗るのではないかと思います。
サークルカタログである、ということを念頭に置いたうえで、うちの芸風「うすくらい、うすぼんやり、うだうだ」を存分に発揮した現代なんにも起きない物「はじめての高尾山」をお出ししました。これがお気に召すかたなら、うちの本は何を読んでもオッケーだと思います。ウェルカム!
この本に参加させていただいた以上、もちろん3/8のテキレボにも参加します。が、今のところ新刊の予定はありません。なんか思いついたらペーパーかコピー本は作ります。
テキレボの参加サークルを見ると、ファンタジーとかライトノベルとかがいっぱいあって、「げ、現代ファンタジーのつもり……」と言いながら、ド地味を地で行くうちのサークル、水面に浮いた枯葉みたいに浮きまくることでしょう。が、文学フリマやコミケとは違う、新しい読者との出会いがあるのではないかと楽しみにしています。
11/24文学フリマ参加します!
自分でも忘れてたんですが、このblogは私の同人サークルのお知らせをする場所でもあったんでした。北海道愛を語るだけのblogじゃない。
というわけで、直前になりましたがお知らせです。
11/24「文学フリマ」に参加します。2年ぶりの即売会参加となります。
「やまいぬワークス」C14 です。
頒布物
新刊「さよなら木霊」文庫本 134p 500円(予価)
2010年に頒布したコピー本「中野さんと僕」の再録と、その続編「さよなら木霊」の二本立てです。現実と妄想の狭間を行く紀行小説。
「中野さんと僕」
2009年秋、中野さんと僕は、とあるバンドの北海道ツアーを追って五泊六日の旅に出た。現実の旅と空想の対話を巡る中編。
→中野さんと僕は、webで全編が読めます。試し読みにどうぞ。
「さよなら木霊」
「中野さんと僕」から5年。
2014年秋、大和と斉藤は、とあるバンドの北海道ツアーを追って五泊六日の旅に出た。現実の旅と空想の力を慈しむ短編。
既刊「淡雪」文庫本 268p 700円
業務多忙のエンジニア佐藤令太は十二月の仕事納めの夜、自称「サンタの娘」セッカと出会い、「本物の雪」を見に行く旅に出る。
旅の目的地は北海道。
一日に数本しか走らない小さな列車、キハ53がたどり着く場所とは。
そこで彼らが見た「本当の雪」とは。
ファンタジーと北海道が交錯する、列車旅行小説。
なんの因果か、北海道を気動車でガタガタ旅行する本が2冊、並びます。表紙も青系統で似てますね。違いがわからなかったら、両方買えばいいと思うよ!
あと、「さよなら木霊」のあとがき兼裏話みたいなペーパー?無料配布本?みたいなものを作ろうと思います。こちらは「さよなら木霊」を買われた方に差し上げます。今から作ります。間に合えー!
では、皆様のお運びを切にお待ちしております。
歌、ディーゼル、鳥、北海道9日間#9
7日目 6月13日(金) 豊富ー羽幌ー天売 後編
天売行の切符
以前、人から「鳥があきれるほど間近に降ってくる島」の話を聞いた。ウトウというまっ黒い鳥が、決まった季節の夜、空を埋め尽くすほどに現れるのだという。その鳥は着地が恐ろしく下手で、空から地面目がけて落ちるように降ってくる。だから、それを見に行くツアーでは、人間はヘルメットをかぶって、頭にウトウがぶつかった時に備えるのだ……と。
その話が妙に忘れられなかった。いつか天売へウトウを見に行こう、と決めていた。それが今日だ。
続きを読む歌、ディーゼル、鳥、北海道9日間#7
6日目 6月12日(木) 豊富-稚内-豊富
4時30分に目が覚める。今日も3時間半ほどしか眠っていない。外は強い雨、重たい空。鳥見に行く気力が起きない。まだ昨夜の音の欠片が耳の中に残っている。
昨晩の句会の結果がメールで届いていた。昨日、選句のときにもらった全50句に句の作者、点数、点を入れた人の名前が追記してある。私の提出した5句は4点の句、3点の句、1点の句、0点の句が2つ、となっていた。点を競うものではないけれど、やはり点が入るのは嬉しい。私の作を読んで、考えてくれた証なのだ。嬉しくないはずがない。
「お風呂はいつでも沸いてるわよ!」とおばちゃんが言うので、朝風呂にしようとしたら見事に水だった。
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